眼瞼下垂を気にしている人とは

眼瞼下垂は、前述しましたように、眼瞼挙筋と呼ばれる、いわゆるまぶたを持ち上げる筋肉の力が弱まって、眼がきちんと開けることができなくなる状態です。こういう状態だと、皮膚が目尻にかぶさってしまい、それによって目つきが悪くなり、あるいは眠そうでぼんやりとした印象に見られてしまうといったことが考えられます。自分ではそういうつもりじゃないのに、他の人たちからそう誤解されてしまうというのは、やはり心外なのではないかと私は思っています。


眼瞼下垂を気にしている人にもいろいろなタイプがあります。というのは、眼瞼下垂とひとことで言っても、いくつかの症状があるからです。また、それぞれ、度合いも違ってきます。眼瞼下垂の状態や度合いによって、施術の方法も違ってきますので、そういったどのぐらいの度合いかということをきちんと把握しておく必要があるでしょう。特に最近ではテレビや雑誌などのメディアの情報により、眼瞼下垂という言葉が比較的一般的になってきました。そのことで自分が眼瞼下垂なのではないかと思ってクリニックを訪れる患者さんも多いのだとか。


眼瞼下垂でも軽度の症状ですと、切開する必要がなくなるので、簡単な手術で済みます。ですから、それほど大げさな感じではなく、それこそ、さくっと手術も終わってしまうとのことです。ですから、自分がどのぐらいの程度の眼瞼下垂なのか、ということをちゃんと調べて、理解した上でクリニックを調べてみたり、カウンセリングを受けてみたりすることも必要なのではないかと感じたのです。


眼瞼下垂の種類や度合いについて具体的に見ていきたいと思います。まず度合いを見てみますと、だいたい3段階に分かれています。まず、一番軽度の度合いの眼瞼下垂は、上まぶたが、瞳孔よりも上位置にある場合です。このぐらいですと、かなり簡単な手術で終わってしまいます。また、中程度の眼瞼下垂の場合には、上まぶたが瞳孔の中心よりも上位置にある場合です。これですと、少し印象が変わってきてしまいます。


眼瞼下垂の中でも特に強度のものは、上まぶたが瞳孔の中心よりも下位置にある場合です。こういった眼ですと、周りの人からも少し目つきが悪いと思われてしまうことも多くなるようです。そういった場合には、きちんとした眼瞼下垂の治療を受ける必要があるでしょう。